用語解説

カ行

ケーブルテレビ(CATV)

ケーブルテレビ事業者が事業として行うケーブルテレビは広範囲・大規模にわたるもので、光ファイバケーブルと同軸ケーブルの総延長距離は、両者を組み合わせて数10kmにもおよびます。なお、センターから配信される放送局からのテレビ放送に加えて、独自番組を送っている場合もあります。さらにケーブルインターネットやIP電話も利用できる双方向機能を持つ場合もあります。その加入者数は十万~数十万世帯強にもおよびます。これにたいして共同受信組合が運営するケーブルテレビは同軸ケーブルが主流で、総延長数kmの範囲にとどまり、加入者数も数十~数百世帯の規模のものです。
ケーブルテレビは同軸ケーブルが長距離になり、なお且つ、周波数に対する減衰量の差が大きくなるので、随所で減衰量の傾斜を調整しながら伝送しなければならず、770MHzを超す周波数は減衰量の大きさや周波数による損失傾斜を補正しきれないので、現状では770 MHz以上は使用されていません。
ケーブルテレビに使用するブースタのことを一般的に幹線アンプと呼んでいます。1kmを伝送するのに幹線アンプを3~4台程度接続しますが、その場合には必ず周波数の減衰量の傾斜を調整しながら信号を伝送します。
また、幹線アンプには分岐アンプが接続され、分岐アンプの後には延長アンプ、その後にタップオフという分岐器が接続されてケーブルテレビ網が構成されています。(下図参照)

*一般的に幹線アンプはケーブルテレビ事業者の場合には双方向型が、共同受信組合の場合は片方向型が使用されます。

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