HOME > 用語解説 > ハ行 > ブースター(増幅器:UVブースター、UV/BS・110度CSブースター)
ブースターは信号レベルを増幅する機能を有する機器です。テレビを良好に視聴するには、テレビ受信機の所要信号レベルを満たす必要があり、アンテナで受信した電波を伝送する途中に接続される分配器やテレビ端子、同軸ケーブルによる信号の減衰量をブースターであらかじめ増幅しておくことで、テレビ受信機に必要な信号レベルを確保するために使用されます。
ブースターの種類は、U/BS・110度CSブースター、CATV/BS・110度CSブースターなどがあります。
●U/BS・110度CSブースターの電気的特性
周波数帯域(MHz) | 470〜710 | 1000〜3224 |
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利得(dB) | 40〜45 | 32〜38/1000MHz 38〜45/2602MHz |
伝送波数 | アナログ 7波 デジタル 9波 |
36波 |
定格出力レベル(dBμ) | 115 *1 | 105/1000MHz 115/2602MHz |
ブースターを使用した場合の信号レベルの変化を下図に示します。信号レベルが40dBμV以下になる前にブースターを使用することが望ましいとされています。また、部屋のテレビ端子では50dBμV以上(録画器等がある場合には57dBμV以上)の信号レベルを確保することが望ましいとされています。
UV/BS・110度CSブースターの回路構成を図(a)(b)に示します。使用形態によって、複数入力端子ブースター(アンテナ直下に使用されるのでヘッド用という)と、1入力端子ブースター(伝送線路の途中に使用されるのでライン用という)があります。
複数入力端子ブースターは、VHF帯域、UHF帯域、BS・CS-IF帯域の3つのアンテナからの信号がそれぞれ接続されるので3個の入力端子を持ち、前述の信号が混合されて1つの出力端子から出力されます。
1入力端子ブースターは、伝送線路の途中に接続されるので入出力端子ともVHF、UHF、BS・CS-IF 共用の1個になっています。
UHF放送波帯域用のブースターを1つのケース(ハウジング)に収納したものです。
U用ブースターにBS・110度CS用パラボラアンテナの受信信号を併せて増幅できるようにしたブースターです。